使役動詞 (make/let/have)

Causative Verbs (make/let/have)

中級🔗 文のパターン3

使役動詞とは「人に〜させる」という意味を表す動詞です。make・let・have の3つが中心で、それぞれニュアンスが異なります。make は「強制的にさせる」、let は「許可してさせる」、have は「頼んでしてもらう」です。高校入試や英検でもよく出題される重要構文なので、使い分けをしっかり覚えましょう。

make + O + 動詞の原形 — 「強制的に〜させる」

make は「(無理やり・強制的に)〜させる」というニュアンスです。相手の意志に関係なくさせるときに使います。目的語の後ろには動詞の原形(to なし不定詞)が来ます。

S + make + O(人)+ 動詞の原形

My mother made me clean my room.

母は私に部屋を掃除させた。

My motherS(主語)
made使役動詞
meO(目的語)
clean my roomV(原形)

The movie made me cry.

その映画は私を泣かせた。

The teacher made us write an essay.

先生は私たちに作文を書かせた。

Don't make me laugh!

笑わせないで!

make は to をつけません。「made me to clean」は間違い!動詞の原形がそのまま来ます。

let + O + 動詞の原形 — 「許可して〜させる」

let は「〜させてあげる」「〜するのを許す」というニュアンスです。相手がしたいことを許可するときに使います。make と同じく、目的語の後ろは動詞の原形です。

S + let + O(人)+ 動詞の原形

My parents let me stay up late on weekends.

両親は週末に遅くまで起きていることを許してくれる。

My parentsS(主語)
let使役動詞
meO(目的語)
stay up lateV(原形)

Let me help you.

手伝わせてください。

She let her children play outside.

彼女は子どもたちを外で遊ばせた。

Please let me know.

教えてください。

Let me 〜 は日常会話でとてもよく使います。「Let me see.」(ええと)「Let me think.」(考えさせて)も覚えましょう。

have + O + 動詞の原形 — 「頼んで〜してもらう」

have は「〜してもらう」「〜させる(手配する)」というニュアンスです。make ほど強制的ではなく、依頼や手配の意味で使います。サービスを受けるときにもよく使います。

S + have + O(人)+ 動詞の原形

I had my brother carry the box.

弟に箱を運んでもらった。

She had the mechanic fix her car.

彼女は整備士に車を修理してもらった。

I'll have someone call you back.

誰かに折り返し電話させます。

「have + O + 過去分詞」の形もあります。I had my hair cut.(髪を切ってもらった)のように、「〜してもらう」を受動的に表現します。

get + O + to 不定詞 — 「説得して〜させる」

get は make・let・have とは違い、to 不定詞を使います。「説得して・何とかして〜させる」というニュアンスがあり、日常会話ではよく使われます。

S + get + O(人)+ to + 動詞の原形

I got my friend to help me with my homework.

友達に宿題を手伝ってもらった。

IS(主語)
got使役動詞
my friendO(目的語)
to help meto不定詞

She got him to carry her bag.

彼女は彼にカバンを持たせた。

How did you get her to agree?

どうやって彼女を同意させたの?

get だけは to が必要!make/let/have は原形ですが、get は「get + O + to V」です。テストでよく引っかけが出ます。

使役動詞の受動態 — be made to

make の受動態は「be made to + 動詞の原形」になります。能動態では to がなかったのに、受動態では to が復活するのがポイントです。let と have の受動態はほとんど使いません。

S + be made + to + 動詞の原形(by 〜)

I was made to clean the room.

私は部屋を掃除させられた。

IS(主語)
was made受動態
to cleanto不定詞
the roomO(目的語)

We were made to run five laps.

私たちは5周走らされた。

He was made to apologize.

彼は謝らされた。

使役動詞能動態受動態
makemake + O + V原形be made to V
letlet + O + V原形be allowed to V(代用)
havehave + O + V原形(受動態なし)
getget + O + to V(受動態なし)

受動態で to が復活する理由:受動態は be + 過去分詞の後に不定詞が来る形なので、to が必要になります。

日本語との比較

  • 日本語の「〜させる」は使役の助動詞1つで済みますが、英語は make/let/have/get で意味が違います
  • 日本語では「掃除させた」だけでは強制か許可か分かりませんが、英語では make(強制)と let(許可)で明確に区別します
  • 「髪を切ってもらった」は英語では have my hair cut(have + O + 過去分詞)。日本語の「もらう」に近い表現です
  • get + O + to V は日本語の「(お願いして)〜してもらう」に近いですが、to が必要な点に注意

よくある間違い

She made me to clean the room.

She made me clean the room.

make + O の後ろは動詞の原形です。to はつけません。

I got him help me.

I got him to help me.

get は to が必要です。get + O + to V が正しい形。

I was made clean the room.

I was made to clean the room.

受動態では to が復活します。能動態では不要でも受動態では必要。

テスト対策ポイント

入試では「make の受動態で to が復活する」問題が頻出です。能動態:She made me study. → 受動態:I was made to study. この to の有無がポイント。また get だけ to 不定詞を取ることも、選択問題でよく出ます。

穴埋め問題

My mother ___ me clean my room.

Please ___ me help you.

She ___ the doctor check her eyes.

I got my friend ___ help me.

The teacher made us ___ the test again.

He is ___ fast that he always wins.

クイズ

make + 人 + 動詞の原形 の形で「人に〜させる」を表せる。

let + 人 + 動詞の原形 は「人に〜させてあげる」を表せる。

have + 人 + 動詞の原形 で「人に〜してもらう・させる」を表せる。

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